プリペイドカードやQRコード決済は、事前にチャージしておくことで、現金感覚で使える便利なカードです。また、クレジットカードやプリペイドカードと組み合わせることで、還元率を高めることもできます。
しかし、近年はANA Payやファミペイ、MIXI Mなど様々なプリペイドカードの登場やチャージルート改悪やなどで、プリペイドカードのチャージ方法や還元率が複雑になってきました。そのためどのプリペイドカードをどう使えばお得なのか分からなくなっていませんか?
そこで今回は、プリペイドカード・QRコード決済のチャージ可否を一覧表にまとめました。また、還元率の高い組み合わせ例も紹介します。この記事を読めば、プリペイドカードの使い方や出口戦略が分かりやすくなるはずです。
様々なプリペイドカード・QRコード決済の登場
プリペイドカードは、国際ブランド付きのものやネット決済用のものなど、さまざまな種類があります。またQRコード決済も様々な種類が登場しています。代表的なものを下記に示します。
【プリペイドカード】
・Kyash
・ファミペイ
・バンドルカード
・au PAY プリカ
・MIXI M
・IDARE
・Revolut
・ANA Pay
・B/43
・TOYOTA Wallet
・ARIGATOBANK
【QRコード決済】
・楽天Pay
・PayPay
・d払い
・J-Coin pay
【電子マネー】
・モバイルSuica
などです。
プリペイドカードの改悪
プリペイドカードはA→B→Cというようにチャージを乗り継ぎすることで、それぞれのカードで還元を受けることができ、お得に決済することができます。しかし、近年はプリペイドカードの改悪が相次いでいます。例えば、
- MIXI M→ファミペイ、ANA Pay封鎖:
2023年7月14日をもってMIXI Mからファミペイ、ANA Payへのチャージが不可になりました。 - ファミペイの他プリペイドカード・電子マネーへの還元率0に:
ファミペイバーチャルカードで下記へのチャージの際、還元率が0になりました。
2023年7月1日~:WAON、nanaco
2023年8月1日~:PASMO、Suica、ICOCA、ANA Pay、ARIGATOBANK、ハチペイ - Revolutチャージ手数料発生:
2023年5月17日からは、クレジットカード・プリペイドカードによるチャージには、1.7%(税込)の手数料が発生するようになりました。Revolutは海外旅行やオンラインショッピングで使えるプリペイドカードでしたが、今後はチャージに1.7%の手数料がかかります。
といった具合です。
これらのプリペイドカードの改悪は、ユーザーにとっては大きなデメリットです。チャージできない、還元率が下がる、手数料がかかるといったことは、プリペイドカードの利便性やお得感を損ないます。プリペイドカードの選択肢が狭まることもあります。
プリペイドカードの複雑さ
また、プリペイドカードやQRコード決済の種類が多くなると、どのように組み合わせたら良いか分かりにくくなります。
その際に、どのカードがどのカードにチャージすることができるかわからなくなると思います。
そこで、プリペイドカードやQRコード決済のチャージ可否を一覧表にまとめました。
この表を見れば、一目でどのプリペイドカードやQRコード決済にどのカードからチャージできるか分かります。
また、チャージ時に手数料が発生するかどうかも分かります。
チャージ可否を一覧表に
以下がプリペイドカードやQRコード決済のチャージ可否をまとめた一覧表です。皆さんが使っているプリペイドカードやQRコード決済の入口、出口を確認してみてください。
表中の記号は
◎:チャージ可、還元あり
〇:チャージ可、還元なし
×:チャージ不可
を表します。
このように、プリペイドカードやQRコード決済によって、チャージできる方法や条件が異なります。そのため、自分が持っているクレジットカードや銀行口座と相性の良いプリペイドカードやQRコード決済を選ぶことが重要です。
還元率の高い組み合わせ例
では、具体的にどのようにプリペイドカードやQRコード決済を組み合わせたら還元率が高くなるのでしょうか?ここでは、いくつかのおすすめの組み合わせ例を紹介します。
1.クレカ→Kyash→TOYOTA Walletルート=合計2.2%還元
スマホにKyashとTOYOTA Walletをダウンロードして、3Dセキュア対応のクレジットカードからKyash残高にチャージすることで、クレジットカードのポイント還元が受けれます。ここではクレジットカードのポイント還元率を1%とします。
次にTOYOTA WalletにKyashのカードを紐づけて、TOYOTA Wallet残高にチャージすることで0.2%のKyashポイント還元を受けることができます。
最後にiD決済が使えるお店、またはインターネットのお店でTOYOTA Walletで支払いをすれば、1%のTOYOTA Wallet残高の還元を受けることができます。
つまりこれらのプリペイドカードを組み合わせるだけで、合計で2.2%の還元になります。これは例えば10,000円の支払いをした場合、220円もの還元を受けることができることになります。
TOYOTA Walletの使い方についてはこちらの記事で紹介しています。
2.クレカ→au Pay プリカ or Kyash→TOYOTA Walletルート=合計2.7~3.0%還元
次に、先ほど方法を応用してANA Payを使った方法です。
iPhoneとAndroidでチャージルートが若干異なりますので要注意です。
まずはiPhoneでの方法から。
au PAYをダウンロードして、au PAYプリペイドカードを申し込みしてください。au PAYプリペイドカードを手にれたら、Apple Payにau PAYプリペイドカードを登録します。次に対応するクレジットカードからau PAY残高にチャージしてください。ここではクレジットカードのポイント還元率を1%とします。
次にANA Payをダウンロードして、Apple Payでチャージ→au Payプリペイドカードを選択してANA Payキャッシュにチャージすることで0.5%のPontaポイント還元を受けることができます。
Androidの方はApple Payを使うことができないので、1で説明した方法でクレジットカードからKyash残高にチャージしてください。
次にANA PayにKyashのカードを紐づけて、ANA Payキャッシュにチャージすることで0.2%のKyashポイント還元を受けることができます。
次にTOYOTA WalletにANA Payのカード番号を紐づけて、TOYOTA Wallet残高にチャージすることで0.5%のANAマイルの還元を受けることができます。
最後にiD決済が使えるお店、またはインターネットのお店でTOYOTA Walletで支払いをすれば、1%のTOYOTA Wallet残高の還元を受けることができます。
つまりこれらのプリペイドカードを組み合わせるだけで、合計でiPhoneの方は3.0%、Androidの方で2.7%の還元になります。
これは例えば10,000円の支払いをした場合、iPhoneの方は300円、Androidの方は270円もの還元を受けることができることになります。
3.クレカ→au Pay プリカ or Kyash→楽天Edy→楽天ペイルート=合計2.7~3.0%還元
先ほど方法を応用して楽天ペイを出口にした使った方法です。
2で説明した方法でANA Payまでチャージができたら、楽天アカウントの支払い方法にANA Payのカード番号を紐づけて、楽天Edyアプリから楽天Edy残高にチャージします。
次に楽天Edyアプリで、楽天キャッシュにチャージを行います。
最後に楽天ペイが使えるお店、またはインターネットのお店で楽天キャッシュを使って楽天ペイで支払いをすれば、1%の楽天ポイント残高の還元を受けることができます。
つまりこれらのプリペイドカードを組み合わせるだけで、合計でiPhoneの方は3.0%、Androidの方で2.7%の還元になります。これは例えば10,000円の支払いをした場合、iPhoneの方は300円、Androidの方は270円もの還元を受けることができることになります。
これらの組み合わせ例はあくまで一例です。実際には、キャンペーンや利用条件などによって還元率は変動します。また、自分が持っているクレジットカードや銀行口座によっても還元率は変わります。そのため、常に最新の情報を確認して、自分に最適な組み合わせを見つけてみてください。
まとめ
プリペイドカードやQRコード決済は、現金感覚で使える便利なサービスです。しかし、近年はプリペイドカードの改悪やQRコード決済の登場などで、チャージ方法や還元率が複雑になってきました。
そこで、この記事では、プリペイドカードやQRコード決済のチャージ可否を一覧表にまとめ、それぞれの入口、出口をわかりやすくしました。また、還元率の高い組み合わせ例も紹介しました。この記事を参考にして、プリペイドカードやQRコード決済の使い方をマスターしましょう!
先ほど紹介したチャージルートの起点にもなる楽天カードの申し込みはこちら!
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