楽天カードは長らく多くのユーザーに愛用されてきたクレジットカードの一つです。
その中でも、楽天カードの最も魅力的な特典といえば、楽天経済圏で使える楽天ポイント還元です。
しかし、2023年11月請求分から、楽天カードはそのポイント還元の計算方法を大幅に変更しました。
これまでは「月の利用金額合計」に応じてポイントが還元されていましたが、新たな仕組みでは「利用ごと」に計算されることとなます。
これによってユーザーにとってどのような影響があるのか、詳しく解説します。
楽天カードが還元ポイント計算方法を変更
最近改悪続きの楽天経済圏、つい先日も、楽天市場アプリで買い物した際のポイントUPサービスが終了するニュースがありました。
このニュースについて詳しく解説した記事は以下の記事を参照してください。
そしてさらに2023年8月1日、楽天カード利用者にとって改悪のニュースが入ってきました。
それは「楽天カード利用獲得ポイント計算方法変更のご案内」です。
具体的には、下記のようにポイント還元の計算を変更するということです。
■変更前
毎月のカードショッピングご利用金額合計に対して100円につき1ポイント
■変更後
1回のカードショッピング(お買い物ごと)のご利用金額に対して100円につき1ポイント
この改悪によって、還元ポイントがどれくらい下がるのかが分からない
楽天カードユーザーにとって気になるのは、この改悪によって還元ポイントがどれくらい減少するのかという点です。具体的なポイント還元が下がる数値は、ホームページに少しだけ記載がありました。
ホームページ上においては、ポイント還元額はあまり変わらないように書いていますが、果たしてポイントの改悪はこの程度でしょうか?
楽天カードユーザーたちは不安を感じていることでしょう。そこで、当記事では異なる購買パターンにおいて、ポイント還元の悪化具合を検証してみました。
具体的にどれくらい損をするのか
結論から言うと、楽天カードのポイント還元の悪化する程度は、1回に決済する金額によって大きく影響を受けることとなります。
以下では、月に合計50,000円を楽天カードで決済するとして、異なる購買パターンにおける損失の具体例を検証しました。
かなり還元額が悪化するパターン
少額の決済が多いユーザーのパターンを見てみましょう。例えば、コンビニで飲み物などの少額商品を頻繁に楽天カードで決済するといった感じです。
まずは2023年10月請求分まで(改悪前)を計算します。
10月までは、1回の決済でいくらの決済を何回しようが、1ヶ月の利用合計が50,000円であれば、その1%で500Pの楽天ポイントが還元されます。
次に、2023年11月請求分以降(改悪後)のポイント還元額を計算します。
ここでは極端なパターンですが、99円の決済を504回、104円の決済を1回の、合計50,000円の決済をしたとしましょう。
2023年11月請求分からは1回の決済ごとにポイントが計算され、100円につき1ポイントになるため、99円の決済の還元ポイントは0Pになってしまいます。
そして104円の決済に対して還元は1Pになります。
つまりは、合計50,000円の決済を99円の決済を504回、104円の決済を1回した場合、たったの1Pしかもらえない計算になってしまいます。
これはすなわち、ポイント還元率を計算すると1P÷50,000円=0.00002、つまりが1%→0.002%にまで低下することになってしまいます。
通常のパターン
先ほどの例は少し極端でしたので、普通のパターンを検証してみます。
普段から数千円規模の買い物を楽天カードで決済するユーザーにとっても、悪化が見込まれます。
例えば、日々のスーパーでのお買い物やランチ代などを数千円のお買い物を楽天カードで支払う場合を見てみましょう。
ここでは、1,999円の決済を24回、2,024円の決済を1回の、合計50,000円の決済をしたとしましょう。
2023年11月請求分からは、1999円の買い物はその1%で19P、2024円の買い物はその1%で20Pが還元されます。
ですので、この場合の合計ポイント還元額を計算すると19P×24回+20P=476P
つまりは、合計50,000円の決済を1,999円の決済を24回、2024円の決済を1回した場合、還元されるポイントは476Pとなります。
改悪前と比較すると、500P→476Pに悪化するため24P差になります。
ポイント還元率で計算すると476P÷50,000円=0.00952、つまりが1%→0.95%に改悪することになります。
普段から数千円規模の買い物をするユーザーにとっても、少し悪化が見込まれるということでしょう。
還元額の改悪被害が小さいパターン
今度は、大きな買い物をたまに楽天カードで決済するユーザーのパターンを検証してみます。
例えば、家電・ゲームを買うとき、ネットで服などを買うときに、現金では払いたくないから楽天カードで決済しておきたいという方はいるのではないでしょうか。
ここでは、9,999円の決済を4回、10,004円の決済を1回の、合計50,000円の決済をしたとしましょう。
2023年11月請求分からは、9,999円の買い物はその1%で99P、10,004円の買い物はその1%で100Pが還元されます。
ですので、この場合の合計ポイント還元額を計算すると99P×4回+100P=496P
つまりは、合計50,000円の決済を9,999円の決済を4回、10,004円の決済を1回した場合、還元されるポイントは496Pとなります。
改悪前と比較すると、500P→496Pに悪化しますが、たったの4P差になります。
ポイント還元率で計算すると496P÷50,000円=0.00992、つまりが1%→0.99%と、ほとんど変化はありません。
楽天カードで決済するのは大きな買い物だけというユーザーにとっては、被害は比較的小さく抑えられるでしょう。
まとめ
今回の楽天カードのポイント計算方法の変更は、楽天カードの利用パターンによって、ポイント還元額の低下率が大きく変わります。
この改悪により、少額の決済を頻繁に行うユーザーほど損失が大きいことが明らかとなりました。
一方で、大きな買い物が主体のユーザーにはほとんど影響がないと言えるでしょう。
あなたの楽天カードの1回の決済額を見返してみて、どれくらいポイント還元が減るのか、ぜひシミュレーションしてみましょう。
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